遺言を 書いたつもりが 感謝状
犬さん/50代/埼玉県
遺言を伝えようと思ったのに、いつしか“感謝状”になっていたというハートに沁みる一句。書いた人のお人柄をしみじみ味わいたい作品です。もらった家族にとって、きっと生涯の「宝もの」になる遺言ですね。
(歌人 田中 章義)
ゆいごん川柳受賞作品
犬さん/50代/埼玉県
遺言を伝えようと思ったのに、いつしか“感謝状”になっていたというハートに沁みる一句。書いた人のお人柄をしみじみ味わいたい作品です。もらった家族にとって、きっと生涯の「宝もの」になる遺言ですね。
(歌人 田中 章義)
しーしー/50代/千葉県
一読しただけで印象的な、胸に残る作品でした。もらった家族にとって、これからの生きる指針となるような「羅針盤」。こんな遺言を、ぜひ残してみたいと心から思わせてくれる一句でした。お見事な作品だと思います。
(歌人 田中 章義)
ぼたん/40代/北海道
「二刀流」がイイですね。スゴイとしか言いようのない大谷選手の活躍で、「二刀流」という単語がすっかり定着いたしました。その「二刀流」を、作者は「献体」と「遺贈」に活かそうというのです。「わたしも」の「も」という助詞の使い方もまたよし。共感がさらに広がりそうです。
(全日本川柳協会 江畑 哲男)
もりそう/30代/香川県
筆圧を感じられるのは自筆で書く遺言書ならではの長所ですね。書いているさまが目に浮かび、父親からの無言の愛情をより深く感じることができるでしょう。きっと、もりそうさんの実体験がこの名作を生んだのではないでしょうか。
(相続遺言専門行政書士 佐山 和弘)
みらいくん/70代/佐賀県
阿波天坊/70代/徳島県
おかん/60代/兵庫県
かぎかっこ/50代/和歌山県
ハーラーダビ/40代/東京都
猫背/60代/千葉県
もふもふ/60代/千葉県
ハルル/70代/東京都
わさもん/70代/熊本県
風来坊/70代/宮城県
まーちゃん/70代/石川県
人生の終わりは悲観するものではなく、遺贈寄付によって新たな希望がもたらされるのではないでしょうか。充実した生涯とともに未来に託す強い思いを感じた作品です。
(三井住友信託銀行 本店法人業務第一部長 濵 貴人)
こうちゃんママ/40代/福岡県
この奥様はご主人の機嫌をコントロールするスイッチを、いっぱいご存じなのでしょう。長年に亘り寄り添われた姿が、目に浮かびます。ご主人・ご家族、みなさんの不安を軽減できる遺言はいいなと、改めて感じました。
(三菱UFJ信託銀行 本店法人営業部長 鈴木 秀和)
貧乏徳利/50代/愛知県
遺言状を書かれていて、ご家族との楽しい思い出や心残りとなっている事が思い出され、もっと多くの時間をご家族と過ごしたいという想いが強くなられたのでしょうか。心が温かくなる、素晴らしい一句でした。
(三井住友銀行 公務法人営業第一部長 林 孝敏)
ゆいごん川柳受賞作品
ペンネーム:ヒジキさん/50代/東京都
素晴らしい作品で胸に刺さりました。言葉のセンスがすごいですね。ヒジキさんの思いが凝縮されているようで、あらためて地球に感謝したくなりました。きっと喜んで受け取ってくれるのではないでしょうか。(佐山和弘さん)
大賞にふさわしいスケールの大きな作品です。「母なる地球」という句語が未来志向のメッセージをしっかりと伝えています。「我が子なし」の上五に加えて、下五の「遺贈する」と言い切った「きっぱり感」がすがすがしい。(全日本川柳協会)
ペンネーム:きつねダンサーさん/50代/大阪府
医療従事者の皆さんに感謝するのは勿論ですが、何と言っても思いやりのある介護を続けてくれる存在が一番です。感謝したくなる介護を受けられて幸せですね。私の心に染みる作品です。(桂ひな太郎さん)
日本人ですねぇ。日本的な一句です。奥ゆかしい人は、言いたいことを内に秘めてしまうことが少なくありません。言いたかったのは「介護のお礼」なんでしょう。その気持ちが「行間に」「にじみ出」たのでした。(全日本川柳協会)
ペンネーム:鶴の長命さん/70代/東京都
そうなんですよ!高齢者の殆どが其の内完璧な遺言書を作成する思いがあるのに、他の病気や事故も含めて何もしないで手遅れになっています。改めて楽しく表現していただきました。(桂ひな太郎さん)
「今日出来ることを明日に延ばすな」(米建国の父・ベンジャミンフランクリン)。たしかに仰るとおりですが、私たち庶民はなかなかそのようには参りませんよね。ついつい、「明日でもいいかな」になってしまいます。「一日延ばし」のあげくの「認知症」がペーソス感を醸し出しています。(全日本川柳協会)
ペンネーム:風まかせさん/60代/群馬県
時流に即し、ウイットにも富んだ素敵な作品ですね。もしかしたらそう遠くないうちにAIが代わりに遺言書を書く時代が来るかもしれません。でも、少なくとも「家族への思い」を書くときだけは自分で考えて書きたいものですね。(佐山和弘さん)
現代的なユーモア句。「自分のことは自分でやりなさい!」とよく叱られましたね。その昔は親から。年を取ったら、わが子から叱られています。でもまさか、AIに叱られるとは思いませんでした。時代ですかねぇ~。(全日本川柳協会)
jumarosaryさん/50代/広島県
森みのりさん/60代/神奈川県
章香堂さん/60代/富山県
く〜さん/40代/千葉県
Maiさん/30代/佐賀県
江戸川散歩さん/70代/千葉県
ペンネーム:かずちゃんさん/60代/兵庫県
公益事業への遺贈寄付を含んだ遺言だったのではないでしょうか。ご家族への愛に加えて、社会への愛もお持ちだったお父様。そんなお父様のお気持ちをしっかりと引き継いだことが伝わってきます。(理事 本店法人業務第一部長 濵 貴人 様)
ペンネーム:竜宮の使いさん/70代/兵庫県
何とも言えない切ない情景が思い浮かびます。縁あって人生を共に過ごした夫婦が、相手を心から思いやって自らの死後に伝える言葉を紡ぎ出す、そのような遺言の本質を感じました。(本店法人営業部長 齊藤 允 様)
ゆいごん川柳受賞作品
ペンネーム:ドロシーさん/48歳/東京都
心に響く感動の川柳ですね。この遺言書ならたとえ判読できなかったとしても有効にしたいぐらいです。きっとドロシーさんは息子さんとの思い出や現在、そして未来のことにも想いを馳せながら書かれたことと思います。(佐山和弘さん)
ペンネーム:カワサンさん/71歳/大阪府
暗い話題の多い中、大谷さんの活躍で救われる気持ちでしたから誰か二刀流を使って欲しかった。お見事です!(桂ひな太郎さん)
ペンネーム:千呂太さん/55歳/北海道
生前に面と向かって言われるよりも遺言書を通じて言われた方が心に刺さる場合もあります。遺言書には財産の配分だけでなく、家族へのメッセージ等も書けることをこの川柳が教えてくれたのではないでしょうか。(佐山和弘さん)
ペンネーム:∠ニモさん/34歳/北海道
言われてみれば行動しないと気付かないことって有りますよね。この作品で自分に足りないものが見えてきました。何を書くのが一番良いかアレコレ考えて結局は何も出来ていない日常を改めます。ブラボー!(桂ひな太郎さん)
ペンネーム:島根のぽん太さん/54歳/島根県
ペンネーム:黄昏月さん/81歳/神奈川県
ペンネーム:きぃこさん/26歳/神奈川県
ペンネーム:蒼介さん/46歳/愛知県
ペンネーム:すこぴおさん/70歳/新潟県
ペンネーム:天和さん/65歳/群馬県
ペンネーム:オカンノさん/44歳/大分県
早く亡くなったお父様が遺されたお言葉。遺言書というと財産がクローズアップされがちですが、本当は「思いを託す」、それこそが生きた証なのですね。深く考えさせられた作品として推薦します。
(理事 本店法人業務第一部長 篠永 正徳 様)
ペンネーム:ヨシネコさん/44歳/千葉県
公益事業等に対する寄付を遺言に定めることができる点も、遺言が持つ機能として社会的意義が高いものです。未来に託す想いが作品の中で表現されており、終活としてのイメージが強くなりがちな遺言に、新風を吹き込んでくれています。(本店法人営業部長 齊藤 允 様)
ペンネーム:すみれさん/70歳/愛知県
遺言書という形式にとらわれず、メモで思いを遺すというのも愛が感じられていいなと思いました。小引き出しが詠んだ際に語呂が良く、選ばせていただきました。 (田村 淳 様)
ゆいごん川柳受賞作品
ペンネーム:すみれさん 69歳/愛知県
本当にそうですね!!
私もエンディングノートを書き込む時に何度も思いに耽ってしまいました。遺言書をスラスラ書ける人なんて居ませんよ。(桂ひな太郎さん)
ちょっとした片付けものをした時だって、ふと手が止まる。ましてや、人生全般を振り返る瞬間ならばなおさらでしょう。日常的にはよく見られる光景を、作者は上手に切りとられました。(全日本川柳協会)
ペンネーム:ごんぬさん 19歳/岡山県
本当にどこの家にもありそうなこと。遺言書の保管に関する警告としての価値もある作品です。(森永卓郎さん)
初めは私と同年代と思い共感!! ところが19歳の学生さんの作品と分かり(笑)若者よ君もやがては、その時が来る。(桂ひな太郎さん)
ペンネーム:永井径さん 56歳/福島県
あれこれと考えて、書いては直し、書いては直しを繰り返す状況が目に浮かぶ秀作。(森永卓郎さん)
自分の気持ちが変わったのか子供達に寄り添うために一生懸命だったのか!! 良いお父さんですね。(桂ひな太郎さん)
ペンネーム:ホタルさん 68歳/自営業
同感!時流に沿う素敵な川柳です。きっとホタルさんは、あの世にオンラインでつながりたい人がいらっしゃるのでは。遺言書でも、書く人と残される人が互いに思いを馳せることでオンラインみたくつながるといいですね。(佐山和弘さん)
オンラインに着目した現代的な川柳ですね。「あの世とも(交信)出来たら、……」という口語調が生きています。(全日本川柳協会)
ペンネーム:リンさん 44歳/滋賀県
ペンネーム:恋文子さん 52歳/愛知県
ペンネーム:MSさん 61歳/千葉県
ペンネーム:もえぴーの夫さん 60歳/東京都
ペンネーム:松風さん 75歳/東京都
ペンネーム:アオキテラヒさん 57歳/埼玉県
情景が目に浮かび、身につまされる作品がとても多かったと思います。抽象的な思考ではなく、生活の中から生まれる作品の共感は、俳句の醍醐味だと思います。それがいかんなく発揮された作品がとてもたくさんあって、悩みましたが、今回入選した作品は、いずれも素晴らしい作品だと思います。(森永卓郎さん)
今年も選考委員泣かせの力作ぞろいで、昨年に引き続き、時流を反映したコロナ関連の作品が寄せられる一方、今回のテーマ「遺言は、愛の言葉」らしく愛情に満ちたハートフルな作品が多いように感じました。また、受賞作品のように自身の実体験をダイレクトに川柳にした作品が多いのも印象的でした。遺言書は必ずしも財産分けのためだけではなく、残される人に対しての想いや気持ちを伝え残すためにも書くものだと思いますが、そのことを今回のゆいごん川柳があらためて教えてくれた気がします。(佐山和弘さん)
今年も沢山の作品で楽しませて頂きました。長いコロナ禍での傑作が多く生まれましたが、入選作の上位は不変の人間模様でしたね!!こんな時だからこそ人間らしさに惹かれました。(桂ひな太郎さん)
「遺言は愛の言葉」のテーマにふさわしい佳句が多く寄せられたと思います。川柳は森羅万象何でも詠むことができる魔法のような文芸ですが、どの句もその川柳の魅力が遺憾なく発揮されていると思います。私自身も「ゆいごん川柳」の選を通じて、改めて人生をポジティブにとらえ直すよい機会になりました。(全日本川柳協会)
ゆいごん川柳受賞作品
ペンネーム:風信子さん 60歳
ペンネーム:岳司さん 76歳
ペンネーム:しんちゃんさん 75歳
ペンネーム:あっちゃんさん 70歳
ペンネーム:ガイアさん 61歳
ペンネーム:ならのしかたろうさん 55歳
ペンネーム:逆ペリカンさん 38歳
ペンネーム:さっぱりさん 76歳
ペンネーム:小次郎さん 67歳
ペンネーム:さごじょうさん 38歳
ゆいごん川柳受賞作品
ペンネーム:もみじさん 58歳 主婦
ペンネーム:富クルーズさん 61歳 主婦
ペンネーム:紫苑さん 74歳 無職
ペンネーム:ツトムさん 73歳 無職
ペンネーム:いなさくさん 69歳 無職
ペンネーム:蒼介さん 43歳 会社員
ペンネーム:光虫さん 31歳
ペンネーム:さごじょうさん 37歳 公務員
ペンネーム:いぶしぎんさん 67歳 無職
ペンネーム:やまともさん 35歳 その他
ゆいごん川柳受賞作品
ペンネーム:茶唄鼓/ちゃかどんさん 65歳 その他
ペンネーム:本間奏さん 56歳 フリーランス・自営業
ペンネーム:イナバウアーの白兎さん 67歳 無職
ペンネーム:伊藤 進さん 78歳 無職
ペンネーム:西みなみさん 60歳 主婦
ペンネーム:シャイン・マスカットさん 62歳 主婦
ペンネーム:となみさん 58歳 会社員
ペンネーム:髙木 直子さん 77歳 無職
ペンネーム:ひよどりさん 66歳 主婦
ペンネーム:月日備人さん 65歳 無職
ゆいごん川柳受賞作品
ペンネーム:あーさままさん 59歳 無職
ペンネーム:みかどさん 66歳 無職
ペンネーム:よし得さん 75歳 無職
ペンネーム:浮遊人さん 68歳 無職
ペンネーム:秋菜さん 70歳 無職
ペンネーム:inahoさん 47歳 無職
ペンネーム:笑司さん 71歳 無職
ペンネーム:島根のぽん太さん 49歳 その他
ペンネーム:匿名希望さん 59歳 無職
ペンネーム:まいまいさん 48歳 会社員
ゆいごん川柳受賞作品
ペンネーム:さごじょうさん 34歳
ペンネーム:アカエタカさん 65歳
ペンネーム:夏みかんさん 57歳
ペンネーム:ハナオさん 44歳
ペンネーム:満点パパさん 58歳
ペンネーム:良馬さん 63歳
ペンネーム:牛美さん 79歳
ペンネーム:Will郎さん 61歳
ペンネーム:タケリオさん 40歳